アリアニコ


アリアニコは南イタリア・カンパーニア州の土着品種です。イタリア語で「ギリシャの」という意味を持ち、紀元前には古代ギリシャ人によってこの地に持ち込まれたとされている、大変歴史のあるブドウです。


本日はアリアニコを100%使用した、フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ社のワインをご紹介致します。

その昔、ワイン用ブドウの栽培を推奨した教皇グレゴリウス1世に敬意を表し、「聖グレゴリオの領地」という意味の社名を名付けています。1986年創業と比較的新しい造り手ですが、伝統ある品種の個性を最大限に引き出せるよう、最新のスタイルを取り入れながらワイン造りを行っています。


(写真左より)

Taurasi DOCG 2010 

タウラージ

色調は、黒みがかった紫色。香りは、熟したダークチェリーやプルーンを思わせる濃厚な香りと、シナモンなどのスパイス、バニラの香りが複雑に絡み合います。濃密な果実味と豊かな酸のバランスがよく、上質なタンニンがワインに力強さを与えています。


(写真中央)

PIANO DI MONTEVERGINE TAURASI 2010

ピアーノ・ディ・モンテヴェルジネ・タウラージ

香りはブラックベリー、プラムやサワーチェリー、ミント、トーストしたパンなどの複雑さを持ちます。エレガントなタンニンと熟したブラックチェリーなどの繊細な味を併せ持つ、バランスのとれた滑らかでまるみのある味わいです。


(写真右) 

SERPICO 2010

セルピコ

チェリー、甘いスパイス、リコリス、コーヒー、カカオなど複雑な香りが広がります。ワイルドベリーやトーストのニュアンスも感じられます。 ビロードのように滑らかな味わい、バランスのとれたミネラル感を味わえる逸品です。